[遠目に確認した幾人かの人影。その誰かが放った魔法であろうか、向こうから素早い速度で飛んで来た一矢。軌道を修正しながら璃子と露蝶の間を抜けていった。
優雅に泳ぐものだと璃子は感心した。綺麗、小鳥みたい、だと璃子は思った。月明かりを弾きながら夜空へ消える一矢を見送る。
>>213 見下ろせば、見知らぬ青年が居た。先程の小鳥を生み出した人物だろうか。]
ねえ。さっきの小鳥、君の?
[「補習授業ですか?」という問いには直ぐには答えず璃子は不二に質問をした。不二が飛ばした一矢が消えた先へと璃子の視線は向けられる。]
ううん、補習授業じゃないよ。
[視線を飛ばしたのは短い時間。再び噴水の上から不二の姿を見下ろして今度こそ質問に答える。
その間に噴水の水位は下がり璃子の足下は地面に着くだろう。]
露蝶ちゃんが遊んでって突然飛びかかって来たものだから。
つい、はしゃいじゃったんだよ。
(@82) 2013/08/22(Thu) 23時頃