[すいぞくかんってなんだろう談議に、男が口を挟むことはない。
そういった疑問も好奇心も、客を引き寄せるポイントに成り得るし
そういった疑問も好奇心も、満たすのは研究員ではなく客側にある。
願わくば彼らを買い取る人間が、水族館が何たるやを教え、腕を引いてそこへ向かうような飼い主たらん事を。
がらにもなく男は内心にそう落とし、自嘲気味に煙草を揺らす。]
ぼちぼち、上にでもあがるかね。
[気にしていた動物のひとつ、狼の声がなく。
あれは孤高な一匹狼と称されるように、一人歩き回る習性がある。
今頃は自分に宛てられた部屋にでもたどり着く頃だろう(>>187)
慣れぬ場所にそわそわとしている時よりも、
少し慣れた頃に、また様子を見に来た方がいい。]
お前ら、ここ来る時に薄っぺらいの渡されただろ。
使い方は工場の奴に教わったな?
なんかあったら呼べ。
[そして間を置かず付け加える言葉は、研究所員のみの小型通信機にもありありと拾われる。]
(@55) 2013/12/16(Mon) 01時半頃