……さぁて、こんなもんか。
即効性だからな、……ほら、もう痒くなってきただろ?
山芋どころの話じゃねぇよ?
[彼の後孔の奥までたっぷりと塗り込めたのは、凄まじい掻痒感を齎す薬だ。手の拘束を解いていない現在では、彼自ら掻くのは不可能だ。
勿論、フランクが掻いてやるつもりもない。
であれば、使えるのは――右腕に根付こうとする触手ぐらいのもの。
戦士の心を忘れないならば、それを丸ごと塗り替える。
精神は淫蕩を好む淫魔の性質に染め上げ、「魔」を憎む正義感は雄を求めて止まない雌の本能に。
記憶は残したまま、ただ、その在り方だけを堕とすのが彼には相応しかろう。]
……さ、どうやって痒みを止める?
やり方、分かるだろ? ちゃんとできたら褒めてやるよ。
[再び頭の方へと戻る。
囁きと共に、手だけは優しく、彼の頭を撫でてやった。]
(@48) 2018/02/20(Tue) 19時半頃