【見】 地下鉄道 フランク

[>>*3思っていない、というのは語弊がある。
申し訳ないと思っているのは事実だ。
しかし、それが最善であることも信じて疑っていない。
身体を条件に提示したのは、他に何も持ち得ないからだ。
自分に魅力があるなどとはこれっぽっちも考えないが、時折の呼び出しからして藤之助にとっては良いものなのだろうと踏んだ。

読みは当たりこそすれ、彼を動かすには至らないらしい。
>>136美醜を気にする精神はないが、頬に触手が伸びてくるのを見れば、庇うように動こうとする。
――それでも、結局は彼の望むまま、取り戻させるのだが。]

　…………、……。
　
[ささやかな声に、唇がわななく。
それは未だ、口に出来ない言葉だ。
かつての妻に捧げて、まだ、他の誰かに捧げることの出来ない呪縛。]

(@44) nico 2018/03/07(Wed) 20時半頃