――…胡散臭ェ。
[水を用意する紳士に向かって一言。
オスカーといい、裏庭でホレーショーとやりあったり、マーゴを呼び出したりと随分好き勝手館で寛いで下さっているお客人の好意に誰にともなく呟きながら歩を進める。
きちんと忘れずにいつもは肘辺りまで捲ってあるシャツを手首まで降ろしながら。
結局、ミルフィは紳士の申し出を断った模様。
昨日オスカーが彼女に視線を向け姉だと零していたことから、無意識に向けていた視線を逸らした。
オスカーと彼に纏わる家族の話をした覚えはそうない。
だからこそ戸惑っていたのだが、その答えを本人に聞く気にもなれない。
ならばせめてと周りのやり取りを眺めていれば、また一悶着あったようで。
大ホールを後にする姿>>52を見送る。
そんな彼女を別に残った数名は一見ただの変哲もない水を飲み干しているようで。
一度白いフードに視線を向けたものの新たに現れた男>>94の姿に何と無く紫色の花弁を思い出し、何とも言えない心境に瞳を廊下へと向けた。]
(@40) 2014/11/10(Mon) 20時半頃