ぁ、ぐああ、ぁああ……!!
[全身を貫かれたと思った。
それくらいの強い衝撃に、堪えきれない悲鳴が響いた。
一突きでは済まず、何度も杭は穿たれる。
未知の痛みに顔は歪み、抑えつけられた肩を動かそうとして失敗する。
こじ開けられた器官はさらに血を流し、結果的に杭の動きを助けた]
ひぐ、ッ、だい、
ぅう、じょぶ、だって、……、
(ごめん、みんな、俺、もう戦えない)
[かすかに笑みを作っても、剛直が肉壁を打つたび歪んで壊れる。心まで蹂躙される心地だった。
消えていく力に、他の仲間に対する申し訳無さが募る。
ブローリンに対する恨みはまったくない。ただ、自分を不甲斐ないと思う。
他の奴ら、たとえば真緒辺りなら、もっと上手くやれただろうにと思う。
泣きもせず、ただ静かに自分を責めた。
悪夢のような絶望に身を浸し、視界が霞む。蝶の幻が過ぎっても気に留めることはない>>0:@38]
(@35) 2018/02/24(Sat) 14時半頃