(……ああ、黒姫だ。
──黒姫だ……!)
[慌てふためく眞の様子に、内心でまた迷惑かけるなとひっそりと苦笑をしながら、彼の行動を眺めた。
>>198で幼ない頃に見せて貰った鯉を出すその姿に、わずかに涙が滲みそうになるのを堪えた。
知っていたから。眞が不二を『彼女』で傷つけて以来、幼ない憧れをうんと詰めたあの子を遠ざけて、今の今まで描かなかった事を。
幼ない頃彩衣が無理やり名づけた黒姫を、ずっと遠ざけているそれは、まるで今の眞と自分の距離の様でもどかしかったのだ。
けれども黒姫を召喚し、そうして自分を救おうとしてくれる眞の姿を見て、幼ない頃に失くしてしまった距離感なんてどうでもいい様な気すらしていた]
シャボン玉だなんて、相変わらず可愛い事するなぁ。
[>>205を見れば、嬉しそうにそう呟いた。きっと眞の十八番、涙目になって]
(@34) 雪夜 2013/08/27(Tue) 23時半頃