――数年前――
[>>57媚薬の類に耐性はあれど、魔性の快楽は話が違う。
敵の首魁の姿を視界に入れた途端、起き上がって拳を振るいはしたが。
一度熱に溶かされれば、免疫のない身では耐えきれない。
何度もあられもない嬌声を上げ、最後のキスは自分から求めたものだった。
至上の快楽を味わって、それでも完全には堕ちていなかったのは、つまみ食い程度だったからか。
>>@27目覚め、理性が後悔を呼び寄せた頃、見知った顔に呼びかけられた]
お前……、フランク、
[失踪した彼がなぜここにいるのか。
その事実は、作戦が「魔」に漏れたことと容易に繋がる]
……、お前、お前っ、が……!
[怒る声は、未だ闘志を失っていないもの。
がたがたと寝台を揺らして吠える。
その腕に触手の芽が根付けば、やめろとわめく声はさらに大きくなる*]
(@34) 2018/02/20(Tue) 00時半頃