主、ねぇ。 [ちり、と何かが引っ掛かる。元々から渋い顔のままなのだから、それが表情に出ることはない。綿貫と「遊んで」いたフランクは、ミナカタが得た力を知らない。分かるのは、彼からは人間の匂いがしないことだけ。故に、煙は阻むものもなくフランクに触れて。げほ、と数度噎せてから。] …………お前、ばかだろ。 意味、わかんねぇよ。 [身体の変調に気付けば、煙草を床へと投げ捨てた。苛立ちに任せて手を伸ばし、ミナカタの喉を押さえるように掴んだ。ぞわり、と肘まで、目に見えるほど細かな鳥肌が立つ。]
(@32) 2018/03/04(Sun) 00時半頃