[妹はその言葉の通り、綿貫に手酷い真似をしない。
腰を掴み、性器をずぶずぶと出し入れしながら、前立腺を刺激して快感を与えていく。
綿貫の性器には、まだ触れない。
腰から手を離せば、逃げてしまうかも知れないからだ。]
「お兄ちゃん、ナカをゴリゴリされるの好きなんだよね?
さっき、勃起してるの見ちゃったから知ってるんだよ?
お兄ちゃんの気持ち良いとこ」
[後ろから犯す格好のまま、綿貫の背中に胸をくっつける。
つつましいサイズながら、そこには妹と同じような柔らかみだけが存在する。
鼓動が伝わることも、体温を感じることもないというのに。]
「……ね、気持ち良い?
前、触って欲しい?」
[後孔への蹂躙を繰り返す間に、耳元で囁く。
耳朶を柔く噛んでも、吐息の音は聞こえない。
明らかな無機物。しかしそれは、妹の姿と声で、堕落を誘う。]
(@32) 2018/03/02(Fri) 00時半頃