だ、って……ッ
[煩い。黙れ。誰のせいだ。
大凡普段のフランクが口にしそうな悪態は、この場にはない。
揶揄するような言葉に体温が上がり、また彼の性器をきつく締め付けてしまう循環。
いつもとは体位が違うせいか、奥を突く感触も、前立腺を抉る角度も異なるから余計に、だ。
すぐ傍で、荒くなる息の音が聞こえる。
腰を支える両手がやけに熱く感じられて、そこから身体が溶けそうな感覚に襲われる。
実際に、もう何処にも力など入らない有様だ。
縋るように抱きつき、夢中で口付けを求め、後孔だけが強く締まって彼の欲を受け止めようとする。]
ふ、じ……、……ゃ、め……ッ
奥……ッ、突くな、 ぁ……っ!
[しかし身体の反応とは裏腹に、絶頂が近づくにつれ、藤之助に抱きつく腕に力が篭もる。
喘ぐ声は確かに悦びと快感を示すくせ、言葉は拒絶を紡ぐ。
それは今更に行為の拒絶を表すものではなく。]
(@32) 2018/02/24(Sat) 12時半頃