―――救護室―――
あははっ、だと思った
そんな肩書き、あなたには窮屈よね
[芝居がかった仕草で、思い切り嫌な顔をするホレーショー>>@26。予想通りの反応に、つい吹き出してしまう。
そもそも彼は、環境が多少変わったところで、いきなり尊大になれるような人物ではない。そのことを、マリベルはよく知っていた。]
あぁ…なるほど、そのこと
[彼につられて、声を潜める。知らないわけがない。
生徒のみならず教師陣の間も、その噂でもちきりなのだから。]
予言が本当かどうかは別として
あんなことを言われたら、誰だって気になるわよね
…お互い、参っちゃうわよね
[新校長の顔色は、珍しく暗い。普段豪気で明るいホレーショーだが、就任直前ということもあって気が滅入っているのかもしれない。
マリベル自身も、その噂については思うところがあった。
200年前、自分の娘が首謀者となって起こした事件。その再来を示唆するような内容は、正直聞いていて気分のいいものではない。苦笑交じりに零した本音は、彼の耳に届いただろうか。*]
(@31) 2015/02/01(Sun) 22時頃