…………へっ!?
[結局自分は求められないのだ。
普段の通りにただ許されて、与えられるだけ。
最早祝福ではなく苦痛でしかない――しかし縋り、甘えずにはいられないそれに、心を浚われそうになる瞬間、>>@22あからさまに強い怒気を孕んだ声が、室内の空気を揺らした。
驚きに間の抜けた声が出る。
しかし、もっと驚くことになるのは>>@23その後だ。]
はっ? ……いや、いやいやいやおいおい、おい
[それなりに歳を取った冴えない三十男――つまり自分が、逞しい男に抱き上げられている。
抵抗はしなかった。というよりも、出来なかった。
あまりに唐突で、予想だにしない行動だったからだ。
動揺はそのまま声に出る。
何処へ行くのかは分かる。
おおかた、文句を言わねば腹の虫が収まらないというやつだろう。
そもそも何故自分ではなく、ケヴィンが怒っているのか。
――それにきっと、あの花の絵は。]
(@26) nico 2018/03/06(Tue) 21時半頃