[「うつわ」としての身体は紛れもなく同じ。しかしその中身、今までそのうつわを形成してきた中身たる記憶がすっぽりくり抜かれてしまったならば、それは――]
― barメメント ―
[美術館から離れ、メッセージを確認しながら歩を進める。
八千代と沙音は3箇所のうちの二つに既に分かれて行動している。私はどこに向かうべきだろうか。
そう考えながら足が向くのはbarメメント。未成年だろうって?ははは、いやあ残念だね私は自分の年齢は覚えていないんだよきっと成人してるはずさ多分おそらくメイビー。
毎回脳内でそんな言い訳をしながら、barの扉を叩いている。
さて、本日は定休日との看板が掛かっていただろうか――尤も、掛かっていようがいなかろうが、幾何は無遠慮にその扉を開くのだが]
……居るか?
夜羽、おーい。
[背伸びして声を掛けてみたが、さて返事が有ったかどうか*]
(@24) 2016/06/07(Tue) 22時頃