[>>@14フランクの命令は、いつも通りの声音で届いた。顔を胸板に埋めて喋る弱さは含まれていない。
それが、ひどく悲しく思えた。
眉が下がったのは一瞬だけ、目を細め、口元が緩やかな弧を描いて、彼が見てもいないのに笑みを作る]
……知ってるぞ?
フランク、お前、案外俺がいないとダメなやつだろ?
[呆れるような言葉とは裏腹に、声音は愛おしげに響く。
フランクがいつもそうしてくれたように、頭をゆっくりと撫でる。
彼が唯一手をつけなかった男の人間性が、彼に懐き、彼を求め、彼を慈しむ。生来の男自身の感情が、彼を愛おしんでいた]
仕方ないから、ずっと一緒にいてやるよ。
後でやっぱ止めるとか言ってもダメだからな。
[その身を捧げることに躊躇いはない。
足音が完全に消えると、幼児にするように、背中をとんとんと叩く]
(@21) fortmorst 2018/03/06(Tue) 15時半頃