― 【2日目早朝】/港へ続く道の途中 ―
嗚呼、見つかってしまいましたね。
[17枚のカルテの内容は既に打ちこんでしまった後。
その後は、暇潰しか、はたまた何か別に目的があったのか、打ちこむでなくホログラムのモニターを見詰めていた薄青は、聴こえてきた声に視線を上げた。]
――……その大変なことも検査の一環なのですよ。
一先ず、命に別状のある方はいらっしゃらない筈ですが。
[ピッとホログラムを形成していた装置――ペンの二倍ほどある棒――の先のボタンを押す。
ホログラムが消え去ると、装置を半分に折りたたみ、男はそれを胸ポケットにしまった。]
まぁ、でもそろそろいかないと、いけない頃合いでしょうか。
[くすっと薄い笑みを浮かべると、立ち上がる。
その後は何事もなければ、不具合を訴えてくる患者に一通りの処置を*行うことだろう*]
(@19) 2010/09/18(Sat) 02時頃