>>@12 れっくす
[驚かされたのは確かだけれど、
先に手を上げてしまったのは自分が先で。
驚きに見開かれた眼差しにうろうろと視線が泳いでしまう。
まるで悪いことをしてしまったかのような気分に、耳をぺしょんと下げながら、彼の手を取ったのは贖罪のつもりか。
悪いのは僕だから。
そう言われてしまっては二の句も告げずに、うにゃあと心細そうに啼いた。]
そうはいっても、
けんかはてをさきにだしたほうがあくですにゃ。
みたしゅはひとをきずつけてはいけにゃいと、
そうおそわりましたのにゃ。
[おずおずと手の甲を這っていた舌は、
血が止まるまで舐めることをやめない。
人の血の味は、どこか倒錯的でいつしか傷を治す本来の役割も忘れて、夢中になっていた。]
(@14) milkxxxx 2019/10/27(Sun) 00時頃