…オスカー。大丈夫ですよ。
[普段と違い、困惑の色濃いオスカーをなだめるように肩を摩ろうと手を伸ばす。
口では大丈夫と紡ぎつつも、実は伴っていないように思える程には彼もまた混乱していた。]
ええ、主様はこんな事しやがった事はないのですよ。
これが今回ハンター達を集めた理由なのでしょうか…。
それとも、
[――他の何者かの意図なのか。
彼は口を噤む。
死んだハンターが吸血鬼の手に掛かったのは事実。
たった一人であの人数のハンターを相手に取る程に、仕える主が酔狂だとは思えない。
であれば、あの中に主の同族が混ざっているのか。
状況を把握できない彼の瞳は困惑に揺れる。
>>1やがて、朝早くにやって来た黒衣のハンターが哀れな遺体にカーテンの布地を掛ける様子を捉えれば、
木を損壊させられそうになった事を思い出して彼は僅かに目を眇めた。]
(@10) 2014/11/06(Thu) 23時半頃