あーっ、なんだよ!もうっ!
ちびって言うな!このっ…このっ!
[手が届く距離まで来ていた綿菓子が、ひょいと高く遠ざけられてしまえば>>143、マリオはつやつやした頬を真っ赤にして怒りました。
けれど一生懸命手を伸ばし、ぴょんぴょん飛び跳ねてみたところで、やはり大人の男性の身長には勝てませんでした。
しょんぼりうなだれた男の子の耳に届いたのは、何かを呟く少女の声>>148。]
……?
ほんとに、くれるの?
[マリオには、モスキートが何を言っていたのかはわかりません。
けれど優しい調べに合わせて、意地悪なお兄さんの腕が下がってくる>>153のを見れば、彼女が「何とかして」くれたのだということは想像がつきます。
綿菓子を差し出す紫色の瞳を見上げて、一応一言だけ尋ねて。今度は本当にくれるのだとわかると、ふにゃりと口元を緩めました。]
ありがと!
じゃあさ、はい、これあげる!
[ふと何か思いついた顔になり、ポケットをあさって、手のひらの上に取り出したのは一粒の1(1.飴玉、2.チョコレート、3.ビー玉)。
ぶつぶつこうかんだ、なんて最近覚えた言葉を使って胸を張れば、また笑われてしまったでしょうか。]
(@6) 2015/01/08(Thu) 20時半頃