――数年前―― っ、[ほとんど見たことがなかったブローリンの目。 その右目の魔性の真紅に息を詰める。 魔の者と対峙した経験は数え切れないが、これほどまでに緊張した瞬間があっただろうか。 ぐ、と拳を握りしめる] ……上等だ。[射抜くような目を見据えて告げる。 友を助けるためなら、この敵に勝てるのだと][そう、信じていた]
(@5) 2018/02/27(Tue) 00時半頃