人狼議事

80 あの日、僕らが見た空は


【見】 厭世家 サイモン

[私はいつものように安楽椅子に腰掛けてラジオのダイヤルを回した。時々拾えるラジオの電波が、上の世界と繋がることのできる唯一の手段である。]

『―――こん、…は。"空の名前"……です。
 今日の天気は――れ、南から…そよ風―――…
 第五十七層では―――…』

[上層階の誰かが戯れに発信する外の風景。
私はその番組が好きだった。見たこともない風景を、拙い想像力で必死に思い描く。幼い頃から、ずっとそうして生きてきた。

しかし、私は心のどこかでこの人生に諦めをつけてもいた。
外の世界――空や、海や、草原。私にとっては空想上の存在に等しい、そういったものへの渇望は、ある。しかし今は、私などこのまま光の届かない最奥部に這い蹲るのがお似合いだと、そう、思っている。憧れ続けることに疲れてしまったのかもしれない。]

(@4) 2013/04/18(Thu) 02時半頃

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