[…は鏡の間に辿りついた。扉を二度、三度ノックした後、彼には少々高い位置に存在するドアノブを見上げる。入室の許可が出た気配にぴょこんと飛び跳ねてぶら下がれば、時同じくしてギィィ…と主によって開かれた扉はドアノブにリリンラをぶら下げたまま音を立てて開いた。少し予想外の展開に内心慌てつつも優雅に見えるように飛び降りて、一礼をする]
ぅお呼びでしょうか、主様!
[交互に告げられる言葉に耳を傾け、小さく承諾の返事を返して顔をあげ、黒の眷属の固まりに目を凝らす。来客を視る事は出来たが、中に居るおそらく先ほどの来客の詳細は力の弱きこの畜生には分かりかねた。しかし、主の邪魔をする殺すとまずいもの…すなわち、中は天上の使いだということは理解出来た。されどリリンラは天上の使用人に非ず、館の主に仕えるものだ。それ故、深く頭を下げて承諾した。]
承知いたしました。このまま地下倉庫へと運びましょう。
(@4) 2014/07/09(Wed) 01時頃