−中央・ひそひそ話と暗い街−
[しかし待っても待っても、トニーが約束の場所に現れることはありませんでした。きのう声をかけた、他の友達も。
彼らもママの妨害に遭って、家を出られずにいるのでしょうか。
つまらなそうに唇を尖らせ、浮いた足をぶらぶらさせて。マリオはベンチの上に、一人ぼっちで座っています。]
ちぇ…
[影のお化けがこの街に出た>>#0ことは聞こえていました。
それなら、例えひとりでも"ぱとろーる"するしかありません。
よし、と気合を入れて立ち上がろうとした丁度そのとき。
少し離れたベンチ、視界の端っこで、何かが起き上がりました>>35>>36。]
…!!
[亜人に対してさほど抵抗がないマリオも、さすがにその姿を見て固まります。ガスマスクが口元を覆ってはいますが、表に出ているところは酷い怪我をしているようで。
側にはトカゲ男>>38の姿もありました。彼に話しかける男の人>>43の姿もありました。
いつもなら、興味津々で駆け寄って行くところですが、今はベンチに寝転がった男の人に完全に気を取られています。
視線を外すこともできず、ベンチの手すりを握りしめて、少年はじぃっとふたりのやりとりを眺めていました。*]
(@1) 2015/01/11(Sun) 17時半頃