人狼議事

192 【R18薔薇】対魔忍キルロイ


【独】 座敷守 亀吉

ああ、生きてる。


[ 安堵の滲み出た声で呟いた。抱き締めれば、ヘクターの獣のような臭いがする。
それだけで十分だった。

亀吉の復讐の炎はこれまで一度も衰えることなく、日に日にその勢いを増していた。ヘクターの死とラルフの喪失はそれに油を注いだ。
しかし、ヘクターが生きていることで、復讐の炎は初めて最大時よりも萎むときが来た。しかも、ラルフたちは幸せそうだとは感じていたのだ。]


ああ、怪我をしているな……


[ 爪先立ちになって腕を後ろに回して引き寄せ、口づける。切れた唇の血を舐めとり、踵を地につけて離した。
痛々しい縫い目を物憂げな瞳で見つめ、なぞる。

十年前のあの日、亀吉は壊れた。相棒が行方不明になってから正気が戻る見込みがないと判明するまで張っていた糸は、あっけなく切れた。
誰もが対魔忍としての復帰は不可能だろうと諦めたらしい。しかし、見舞いに来た人物の一言が糸を結び直し、亀吉は戦いの場へと舞い戻ってきた。
その糸は亀吉の気づかないうちに太く編まれていった。ヘクターと接するうちに。弟子が強くなるうちに。後輩がたくましくなるうちに。]

(-1638) ひひる 2016/06/22(Wed) 04時半頃

← ↓ ■ □

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.125 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび