[きつく、締め付けられる。
熱い。
欲のままに犯してしまいたい。
けれどそれはまだできないと、愛しさで劣情を抑え込む。]
ん…… なに、が……?
[自分しか知らぬ弟の表情。
見つめれば、愛おしさは増すばかり。
何がすごいのかは、よく分からなかったけれど、もし、初めての時のことと気付いてしまったなら、きっと、恥ずかしくて動けなくなっていたろう。
とてもじゃないが、そこまで思考を回す余裕のない現状は、ある意味、幸いだったかもしれない。]
……動くから。
もし、辛かったら……言って?
[耳朶を軽く喰むようにしながら囁いて、様子を窺いながら、ゆるりと腰を引く。
片手は弟の雄を緩く擦り、時折、垂れる雫を指先で拭って後ろへと塗り付けて。
そしてまたゆっくりとすすませて。
やがて、水音が耳に届きはじめれば、動きは徐々に速まってゆく。]
(-1585) nordwolf 2013/05/21(Tue) 03時半頃