【独】 本屋 ベネット

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　>>-1299　春原
　――――……記憶、少し読んじゃった。ごめんなさい。

[言葉に詰まる彼女に、苦笑を浮かべる。
いつもの事。ただ、その相手が彼女だっただけ。]

　でも。結局、俺は……

[生きている君を守れなかった。
続けようとして、震えと共に抑えられて。]

　……っ…………背負わせて、って、言われても。
　でも、俺は…………

[か細い叫びと共にうずくまる彼女の姿。その暖かな頬の上に、雫が注いで。]

　　　　　　　　…………春原さん……。

[……せめて雫を拭おうと、手指を伸ばした。]

(-1347) yuo 2013/08/18(Sun) 22時頃