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[房事――男女の営みのことだと教えられたのですが、あまり使わない言葉だったのでしょうか。ともあれ、時折聴こえる低い呻きが嬉しくて、口の中で唯只管、起立を舐めていたのですけれど]
んっ
[手取られ導かれる先。ゆるゆると揺すれば口の中を自然前後する感覚に、やがて顎が耐えきれなくなり、ガクガクとしだすのです。咥えこんだ唇の端からは、紅混じりの唾液がだらりと垂れ、顎を伝い首筋を濡らしておりました。
このまま顎が外れるまで、喉奥貫かれて窒息できれば、幸せでしょうか。
遠くなる意識の中、髪に接吻け受けながら、指先はもっとと願うように水風船のような感触の2つの丸を擦るのです。]
―――……かっ、はぁっ、やっ
[けれど、そんな私のささやかな願いごとは、悪戯な手によって遮られます。弄られて思わず口から離した灼熱。急に身体に入り込む酸素は冷たくて。
顔埋めていた場所から上目に、意地悪だと、碧を私は見詰めるのでした。]
(-1186) mitsurou 2011/02/17(Thu) 23時半頃