【独】 読書家 ケイト

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[ああ、それは。
本当でも口から出まかせでも、素敵じゃないか。

でも、そういえば。
深夜の調べ物の最中に、ちらり、と横からの視線を感じたような気は、する。
あの時はさほど気にも留めなかったのだけれど。

そうかー見られてたのかー]

―――……！！

[かあっと顔を赤くして一歩、距離を開ける]

……ずるいです、そんなことを今、言うなんて。

[紅谷の見ている“今”の自分は、
情けない方へと上書きされたに違いないと思いながら、
それでも、目を、離せない]

(-993) Akatsuki-sm 2013/08/17(Sat) 00時頃