【秘】 執事 ハワード → 営利政府 トレイル

[できるだけ端的に明かすのは、富裕層の火遊びの贄となり、
"もうひとりの家族"と呼ばれる仕事を天職と決めた理由。
元より恋愛には淡泊であったし、努性交そのものに支障はなく、努力するより諦める方がずっと楽だった。

まさしく若気の至りとしか言いようのないそれらは、思い出と呼ぶよりただの経験で、悋気に病むことにも思えなかったから、彼の追及にやや困惑し、逸らすことを試みたが──。

結局は、隠しておきたかった恥部まで曝してしまった。
いつだって要領良く世の中を渡ってきたのに、こと彼に対しては呆れるほどに嘘も、誤魔化しもうまくいかず。>>-725]

(-795) mumriken 2019/08/10(Sat) 00時頃