[そうやって>>-724言われてしまうと
どう反応したらいいのかわからない。
恥ずかしいから見ないでほしいのか
それでもここでじゃあやめるって言われたら――、
結局のところ、あたしは彼に我儘を言ってるだけで。
その言葉にお返事はできずに、代わりに顔を背けたけれど
それで彼の手が止まるわけでもなく
――止まることを望んでいるわけでも、なく
スカートが足元へと滑り落ちれば揃いの小花柄が見えるはず。
その頃にはもう他愛のない話をする余裕はないほど緊張して
衣擦れの音と衣類がどこかへ落ちる音
それと互いの息遣いと、ベッドの軋む音が
四重奏のように折り重なっていた。
さて顔をそむけたところの
髪から覗く耳まで赤く染まっていたのは、
彼は見つけることができただろうか]
(-753) tart 2020/04/04(Sat) 22時半頃