ク、は、ッ……、は……、ァ……ッ……
[妄想は、いつもエスカレートする。
シャツが捲れた時に見えた腹だの、熱気で赤く染まった顔だのを、自分の都合いいように置き換えてしまう。]
……ハっ……ァ、クラ、ウ……っ……
[シャツの隙間に片手を差し入れて、胸をまさぐり、口吻で吐息を閉じ込める。
露わにした下腹に己の欲望を押し付け、脚を開かせ、熱を奥へと押し込み、犯す。]
……っク、は……ァ……っ、ァ
[腰を打ち付け、揺さぶれば、彼の瞳には涙が滲み、半開きの唇からは、嬌声と、そこに己の名が混じる。
あの、声で……せつなげに「ヘクター……」と]
ぁ、……はァ……っ、ライジ……ライ、ジ………
ラ……──────っ!
[瞼の裏には、快感に身を震わせて、己に抱きつく、ライジの姿が浮かぶのだが……]
(-541) nordwolf 2015/11/23(Mon) 02時頃