……ん。
[キスを返してくれたのを同意ととり、口内に侵入する。
昔彼女がいたときもしたことといえば触れるだけのもので、こういうことをしようとも思わなかった。
でも、今はただ、懸命に答えてくれる桜が愛しくて、反応が可愛くて。可愛い、好き、思うのはそんなことばかりで。その感情のままに、自然と口づけは深くなっていく。]
[どのぐらいそうしていただろうか。やがて唇を離し、すっかり荒くなった自分の息を整えつつ桜を見ると、どこかぼーっとしたような、潤んだ目でこちらを見上げている。
どうしよう、ほんと、どうにかなってしまいそうだ。興奮をなんとか制御しつつ、目を細めて笑い、指先でくるくるとうなじを撫でながら。]
は……、俺も、気持ちいい。
キスがこんなに気持ちいいもんだなんて、思いもしなかった。
…たぶん二人とも同じぐらい熱いぞ。
桜のは風邪のせいもあると思うけど、俺のはなんだろうな?
[その間も桜の首筋を弄る手は止めず、くすりと笑う。]
(-524) kaomozi 2014/04/23(Wed) 20時半頃