[ ほころんだかんばせを眺め 燐寸に浮かぶ幻覚に、灼けつく痛みの熱に 蕩けたように細めた黒水晶を向けた。 其の儘、記された文字をなぞるようにして、 冬の冴え冴えとした月を思わせる白い髪糸を 撫でようと、指先を伸ばして────── ]
(-481) ヒバチ 2018/10/26(Fri) 20時半頃