―傷心if―
[ベットへと横になるものの。あの後の薫の容態が気になって仕方が無かった。様子を見に行こうと自室を出て、薫がいる青藍へと足を向ける。
ノックをしようと腕を上げれば、奥から聞こえてくるのは梶原と薫の声…なのだが…。
明らかに愉しんでる様子。
一瞬にしてその状況を悟れば、上げた腕は力なく落ちていく。防音じゃなかったのか、と的外れにも初日に読んだ書類を思い出す。
声なんか耳にもしたくない。状況なんか知りたくない。そんなことをしているのを知っているのに隣の部屋なんかにいたくない―――
気がつけば階段横に行き着いていて、何の気なしにタバコをとポケットに手をあてるが…どうも部屋に置いて来たらしい。
取りに戻る気は勿論起きない。
どうしようもない苛立ちと哀しさに耐えられず、唇を噛む。切れて痛いだけで何も変わらない。ギリィと噛む力を強めながらその場にしゃがみ込んだ。]
(-227) ミヤビん:) 2014/04/22(Tue) 19時頃