オスカー…、
[腫れる鈴口に彼の細い指の腹が触れたなら、その表情と、言葉との差異に興奮の色なと隠せず先走りが滲んだ。自茎に指を絡めそれを共に扱い、熱息の求めるままそれを自己に当てるオスカーは、あまりに扇情的だった。]
言えと言ったり、言うなと言ったり。
注文の、多い事…。
たった、一言が言えないのは
お互い様みたい
[彼が懸念している審判は、決め事では無かったけれど。だからこそ、自身がここに居る理由を伝えたかった。]
オスカー、…。
[引くような、詰るような彼の縋る指先には背に少しの痛みが走るけれど。きっと彼の内側よりは些細な事かも。と、息が漏れたか。
深く、奥まで。内壁は彼の息遣いに合わせて芯に絡みつくよう。]
辛くない?
[酷い事をしていると、そう思う。優しい言葉もかけられず、彼に縋ってただ一言をねだっているのは自分の方だと。理解はしているのに。
(-96) 2014/06/30(Mon) 02時半頃