─狼の視点─
[背の上の少女を見上げる。
勘弁>>130、と力無く呟いて焦燥を露わにする姿。こういう、痛みを堪えるようなマドカを見るのは、先程>>109も含めて、何度目になるのだろう。短時間で頻発している。
色々あって限界も近いだろうに、この気丈な少女は、それを周りに見せずに己を奮い立たせることで流そうとするのだ。そろそろ、見ていられない。
本当は、このことは、自分の心の中だけに──もしくは自分とスライムの中だけに──留めておくつもりだった。だってきっと、マドカはひとに知られたくないんだろうから。だから、無理やりにでも、抑え込んで、笑ってみせたりしているんだろうから。
………………でも。
己の主である月の子、モンデンキントに伝えるべきではないだろうか。
そろそろ、彼女を物理的にでも精神的にでも支えるものが必要だと思う。それは自分でもスライムでもいいけれど、いいのだけれど、ちょっと彼女に負荷がかかりすぎているように思う。
モンデンキントは疲労しているせいか、マドカの様子に気付いていない>>123。
お前、もっとちゃんと彼女を労われよと思いながら、やはり告げてしまおうと思った**]
(-83) 2013/11/22(Fri) 20時頃