【秘】 姉妹 ロイエ → 蝋燭職人 フェルゼ

[　『ほんとうは要らない』のだ、と
　　笑う彼の記憶ごと滲むには早すぎて
　　言の葉は散っていなかった。…だから　]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　[　必要されていないと認識していて
　　　 求められていないと理解していて
　　　 “ 看護師 ” として彼の糸を繋いだ。　]


　　　　　[　彼にとって傍迷惑に過ぎない行為を
　　　　　　“ 酷い ” と知りながら止めなかった。
　　　　　　 ぽつりと耳に落ちてきた言葉に、
　　　　　　 再び、眉は幽かに下げられていた。　]

　

(-55) 2018/10/22(Mon) 14時半頃