―集会所地下、収められた古びた文献のうちの一冊・原文―
“守る者”、又は“守護者”
起源は島の祭司とも、流れの魔術師だとも伝えられているが定かでは無い。
祈祷で島の安寧を祈願し、災厄が訪れれば災厄から人々を守護する役目を持っていた。代を重ねる事に呪力は落ち大勢の者を守る力は失われてしまったが、単一者に対する害意からの守護力は衰えていない反面、自らを守る術を持たない。
処刑法が導入されて以降、処刑を円滑に執り行う為に村の総意として決定した処刑に対して盟約として術の制限が設けられた。
彼らの特性上、外敵からの襲撃に備え***年から公からは存在を抹消され、島の長と一族の長とその後継のみが知る事となった。知識・術の継承に関しては魔術的方法が取られ、詳細は守護者のみが知るという。
また、彼ら自身の存在を秘する為、若しくは術の代償の影響により、守護者を継承した者は殆どが短命である。
その秘匿性から現在では一族の者を特定するのは困難とされる。
(-50) 2013/09/12(Thu) 12時頃