[問えば、咳き込みかけた彼。大丈夫か、と顔を覗き込み、背中に手を当てて摩り]夢、……この、仮想現実から?何、ミナカっちゃん、リアル嫌いなの。[「意思の弱さ」と言う彼に双眸を細める。背に手を当てた侭、気軽な口調で訊ねた。空いた片手でビールを一口飲み]ミナカっちゃんはさ、優し過ぎンだよ。色んなコトが見え過ぎちまうから、怖くなっちまうンじゃねェのかなァ、……とか、勝手に言ってみる。[人の心の機微に聡く、誰より優しい彼。その葛藤の仔細は知らずに、友人の気安さで言葉を発する。テーブルに落ちたミナカタの視線、その目許をそっと見詰め]
(-38) 2014/03/21(Fri) 13時頃