性愛者ではないのかと長らく悩み塞いでおりました。友人となった同級生の一人から「実はレティーシャ先輩は徳の高い修道女(シスター)だ、この乱れた男子校を慰めるためにその身分を隠して男子生徒として暮らされているのだ」と聞かされたことで、僕は漸くこの想いを恋と認めることが出来たのです。
あなたの隠されている秘密を勝手に耳にしてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。だから、この手紙は半分は謝罪の手紙でもあります。だけれども、あと半分はあなたへ思いの丈を伝えたい、ただその一心で記すラブレターなのです。
レティーシャ先輩、僕はあなたをお慕いしております。
あなたの肉体、魂、その全てをお慕いしております。
内向的で友達のいなかった僕は、あなたの存在によって変えられて、厚かましいことに孤独なあなたの支えとなれればと願うようにまでなりました。どうか僕の手を取り、僕と共に歩いては頂けませんでしょうか。
ですからどうか、一度僕と会っていただけませんか。
クリスマスの日の夜、中庭のマリア像の前でお待ちしております。
僕の天使 レティーシャ先輩へ
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(-20) camellia 2012/11/27(Tue) 01時半頃