108 裏通りの絆


【人】 宝飾交易 黍炉

 別に寝顔に興味があるわけじゃない。
 お前の顔だから興味があったわけだ。

[勝手に顔を見たことについては、クシャミはさほど怒った様子ではない。>>1133
それなら隠さなければいいのにと、彼の頬に触れながら彼の言葉に目を細めた。

知られたくないことなど誰にでもある。
男とてクシャミに知られたくないことがあるし、それらをすべて教えることはきっと、ないだろう。
不誠実であるという意味ではなく、ただ知らずとも良いことがあると言う意味で。

だから無理をして見せることはないと。
そう言おうとして――クシャミの震える声に目を見開いた。]

(1167) 2014/01/25(Sat) 15時頃

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