[大人しく待っていること、しばらく。微かな足音に、ぴくり、と身体を揺らす。足音はだんだんと近づいてくる。蒼い目を瞬かせ、期待を押し殺してじっと待つ。カチャリ、と鍵が開く音に。がばっとテーブルから身体を起こすと、玄関に駆け寄った。] セレ、ただいまー![いつもの『おかえり』に、勢いよく抱きつきながらいつもの返事を。>>817ふわり、と鼻をくすぐったのは。つけている香水よりも強い、煙草の匂い。なぜだろう。嬉しくて膨らんだ気持ちが、急にしょぼんとしぼむのを感じた。煙草の匂いにほんの少しだけ笑顔をひっこめた。]
(974) 2014/01/24(Fri) 22時頃