199 獣[せんせい]と少女 2


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ ちいさな、やさしい声がまだ耳に残ってる。>>758

 それはエレノアの答えとは違うもの。
 あの子はいつか来るおわかれのために
 しっかりしなくちゃダメよと私を叱った。

 だから私はその言葉をピッパのものと
 正しく認識していた筈だ。

 それでも、私はとても嬉しかったんだ。
 せんせいはひとりじゃないよって
 言ってもらえた気がして。

 こんな時、言葉には力があると
 心の底から思うことができる。
 言霊を操る獣なのだから、本当は常に
 信じていなくてはいけないのだけれども。]

(780) 2016/10/09(Sun) 19時頃

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