でも、……わたしが思っていたよりもこのせかいは、さびしいのね。
[優しい誰かさんとはまったく反対の言葉>>0:663を口にしたわ]
みんな、傍にいるわ。
わたしも今までそう、信じてた。
形あるものも、ないものも。
いつまでも忘れない限り失わないって。
でも、どんなものでも壊れてしまうし、生きているのだから忘れることだってあることくらい、わたし、知ってた筈なのにね。
どうして、忘れていたのかしら。
[でもわたしはその子の名前を知らないから。
その子に似た誰かさんがここで残した言葉も知らないから、ただ、わたしの言葉をぽつり、ぽつりと落とすだけ]
そばにいるのに信じられないわたしは、ダメな子ね。
本当は、感謝しなくちゃ、いけないのに。
忘れてしまっても、思い出してくれたもんだから。
忘れないでくれてありがとうって。
(718) 2016/10/12(Wed) 14時半頃