199 獣[せんせい]と少女 2


【人】 奇跡の子 カリュクス

―― 食堂 ――

[ かちゃりと開いた扉。
わずかに空いた隙間から頭を入れて
誰がいるのかなって、中をきょろきょろ。

いつもなら誰かしらの姿がある食堂
ご飯の支度をするヘクター先生や
洗い物をするメルヤ先生。
居眠りするホレーショー先生に
それを見ているヴェスパタイン先生
そしてニコラス先生は誰かしらの絵を描いて。

なんてことのない日常の欠片
今私が思い浮かべた風景さえ
本当にあったものなのか、いつのものなのかもわからない。
それくらい、皆の姿があるのが当たり前だったけど。]

(706) 2016/10/12(Wed) 13時半頃

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