[アオにとって何の栄養にならないと知っても、昼食はニンゲンの食事を一緒に摂る。 表情の変化があまりないから感情が読めないと彼の担当編集者が嘆いていたが、そんな彼が興味を示す時に眼鏡の奥の黒目に星が瞬いているように見えるから、男はアオの興味を引くように色んな料理をつくり、インプットした知識を惜しみなくアウトプットした。 そしてアオの「喰事」を経て、仕事の為に工房に戻る。 そこからはひたすら制作に没頭し、また夕飯頃にアオのアパートをノックした。 吸血が入る分少し伸びただけで、一日に会っている時間が劇的に伸びるということはなかった。]
(663) 2019/10/08(Tue) 00時半頃