― ロビー ―
[クラリッサの存在に意識が向いたのは、お大事に、と言われた時>>578]
あ、ああ、クラリッサだったっけ。ありがとう。
[特に何の感慨も持たぬのはお互い様で、ただ気遣いに対する礼だけを口にする。相手の顔色が悪い事は少し気になったが、コリーンが話しかけるのを見ると、安心したようにそちらからは目を離した]
ああ、うん。
[ピッパにサイモンのことを問い返されると>>598、自信無さげに眉を下げ]
サイモンの名前が、端末にあったから、ここに居るものだと思い込んでたんだが、実際に彼に会った人間は誰も居ないみたいなんだ。
いくらなんでも、おかしいだろう?
だから、もしかすると端末の方が間違っているか…実は俺たちより前に移動してしまっていたのに、データを消し忘れていただけなんじゃないかと思って。
[口にする推理は、彼自身がサイモンを目撃した、という事実を無視して組み立てられている。だが、その事は誰も知らない筈だった]
(656) 2012/07/29(Sun) 20時頃