― お花畑の道すがら ―
[ニコラスせんせいは、少女のおねがいもすんなり聞いてくれた。>>493>>494
手を繋ぐのと、撫でるのと、抱きついたりするのがだめでも、一緒におえかくをするのはきっとたのしい。
せんせいの瞼が少し揺れた気がしたけれど、きっと気のせい、そう、木の精の仕業かも。
下手っぴな絵をみせるのは、せんせいにだって恥ずかしいけれど、でも、きっとたのしい。
すこしのしょんぼりが上昇したあと、ヴェスパせんせいとニコラスせんせいが、なんだか内緒のことをしてる?
あんまり一緒にいるとこ見ないな、って思っていたけど、ほんとうは仲良しだったのかも]
……?
[なんて考えていたら、あたしが取れなかったニコラスせんせいの手を、ヴェスパせんせいが取る。>>486
そのとき、ヴェスパせんせいの顔が歪む。>>488
それから、ニコラスせんせいが、珍しく強い口調でヴェスパせんせいに言葉を向けた。>>511]
(641) 2016/10/09(Sun) 06時半頃