―――――パンッ[乾いた衝撃音を、耳が拾ったとほぼ同時、右肩に、熱された火かき棒ででも刺されたような、熱くえぐられる痛みに、ゆらと体躯が傾いで肩膝をついた。]な……っ!?[驚きに、視線は痛みの元へと走るが背の側のそれは視界には入らず、代わりにコートの袖から、ぽつりと赤い色が落ち、体が強張った。]
(630) 2014/01/23(Thu) 03時頃