[彼女の苦しみの片鱗を、乃歌は知っている。同じような傷痕を抱えているだろうということも。それでも、死にたいと思う程に苦しんでいながら、級友を疑うことをしない>>278彼女を見る度に乃歌は、自分が酷くちっぽけな人間のように思えるのだ。信じたいと思いながら、何も踏み出せない自分が。恐れ、拒絶してばかりの自分が、嫌になる。*]
(588) 2018/08/27(Mon) 22時半頃